医師のプロフェッショリズム

特に最近はよくこの言葉「プロフェッショリズム」が使われますね。なぜでしょう。どの職業でも同じようなことがいえるのでしょうが、医師については特に歴史的にもこの言葉が使われます。

アメリカ内科学会の日本支部資料1) についてはこのサイトでも何回か報告していますが、ここでは特にこの「プロフェッショリズム」 についての活動、啓発に特に熱心です。ここで中心的役割を果たしてきた宮崎 仁、尾藤誠司、 大生定義さんたちが中心になって「白衣のポケットの中―医師のプロフェッショリズム」 と.いう本を出版しました。この意識を共有し、活動を広め、行動を共有しようという決意ともいえます。現場の医師の悩みも読み取れますし、主体的な行動は特にうれしいことです。

私も喜んで書評を書かせてもらいました。グロ-バル時代のプロは、「外」にも開かれた他流試合を繰り返しながら成長し、生まれてくるのです。決して独りよがりのプロではいけません。医師同士ばかりでなく、広く国内外の皆さんにも見られているのですから。これがネット時代、フラットな世界の怖いところなのです。

ジャック・アタリさんと会う

→English

Dscf0060

9月16日、フランス大使館で来日中のジャック・アタリさんとの夕食にご招待されました。うれしいですね。一緒のテーブルだったので、いくつかの話題で意見交換ができました。

彼の本を紹介した私のblog の英語版を印刷してお渡しし、英語で書かれた彼の本にもサイン(写真)してもらいました。たった2日間の来日、新しい本の出版と、講演やインタビューで忙しそうで、くたびれた、といっていましたが。

今はフランス政府の顧問のほか、PlaNet FinanceというGrameen BankYunus教授(

資料1) のモデルで貧困へ立ち向かい、社会を変えたいと、活動しています。

ダボス会議;世界の中の日本

昨日、思いがけなく、BSフジテレビの番組で「ダボス会議;世界の中の日本」というテーマで論じました。ネットhttp://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.htmlで見れますので、ご覧いただけますとうれしいです。

また、World Economic Forumのサイトで、「Close Up 現代」の国谷さんによるKlaus Schwabさんのダボス会議でのインタビューを見ることができます。こちらもご覧ください。

Asia Innovation Forum開催;「外から」日本を見る目

→English

Dscf0076

先日ご紹介しましたが、元SONY会長の出井さんが主催する「Asia Innovation Forum」が、9月14、15日の両日にわたって六本木ヒルズで開催されました。プログラムをご覧になると分かるように「Group20」 が苦労しながらの作品、いい仕上がりです。大勢の方が参加され、うれしいことでした。会議の運営についてはTwitter、webcastなども取り入れ、いっそうの効果を出そうと工夫しました。

今回は初めからの予定で主たる参加者を日本の方にしたので、日本人でない方は少数派でした。他にも用事があり第1日目のはじめの部分は出られませんでしたが、セッションは快調に進んだようです。スピーカー はそれぞれ一人ひとりの方たちが素晴らしいし、皆さん論客であり、時間の制限のなかで言いたいことも多いので、司会の方は苦労しましたね。司会の方たちも素晴らしかったです。

第2日は一日出席しました。ランチのときの奥山ケンさん資料1)久しぶりにお会いしましたが、雄大な話と実践力は素晴らしいものがあります。また、ベネッセの福武社長の世界でよく知られた名所「直島」の話は素敵、その後の米倉さんのパネル司会も心優しくてとてもよかったです。最後の「Group20」のパネル、時間の関係もあり、ちょっと不満がのこり気味。最後は緒方貞子さんでしたが、社会起業を目指している方たちのセッションもあり、素晴らしい締めくくりでした。

新しい試みとして「Twitter」を使い、またWebcastも見ることができます。事務方、スタッフたち本当にご苦労様でした。

この「Group20」は従来の日本のビジネス界から見れば、かなり際立って異質と見られるかもしれない人たちかもしれません。従来の「エリート」とはまったく違ったグローバル時代に挑戦している実力のある若手のリーダーたちです。でも、発言を聞いていると、基本的には日本から世界を見ること以上にはなれない限界がある、これが弱みだ、と思いました。つまり、日本を本当に「世界からの視点」からはまだ実感し、見ていないのではないでしょうか。でもこれが外国人の日本を見る視点なのですけど。。。。これは実際に日本の組織、企業を辞めて、海外で「個人として」長い生活経験がないと難しいと思います。いくら長期に海外滞在しても、所詮本社の決断にしたがっているのは「長期の出張」ですから、日本社会、日本の会社の文化から出ることができません。この辺がパネルへ参加した外国人からの質問にいくつも現れていると感じました。自分の「強み」と「弱み」を知ることが大事です、皆さん全員が日本を担う大事な人材ですから。

私のまとめの話資料1)は、その辺の日本人の海外での実践、実体験のなさを中心に話しました。女性の活用程度の低さも大きな問題と指摘しました。翌日の「Newsweek International版」(9月21日号)には、「The Female Factor」(トップの写真をご覧下さい。)という特集記事「The Real Emerging Market」が出ていました。私の意見もですが(このサイトでもしばしは出てくるテーマです)、これは世界の趨勢と思います。日本だけが特殊な国などということを考えていてはいけないと思います。で、ちょっときつめのコメントにしました。今回のテーマ「地球の限界、アジアの成長、日本の責任」 は、日本に期待したいからこそ、なのです。まだまだやること、やるべきことはたくさんあります。行動あるのみです。

サマーダボス -2  輝く日本女性たち

→English

今回のサマーダボスの感想です。一言で言えば地元とはいえ、中国の元気とプレゼンスの大きさ、政府の力の入れようは温家宝首相、天津市長の挨拶など、すごいものです。そして今回のサマーダボスに関してはそのウェヴサイト(webcast 写真も沢山ありますーいろいろ探してください)、石倉さんのいくつもの報告(9月9、10、12、13、16日分)も読んでください。大いに現場感があり参考になります。

日本からも大勢の参加があってうれしいです。興味あるセッションが多く、パラレルに複数の会場で開催されるし、個人的なネットワーキング、相談事もありますし忙しいです。第2日のレセプションでも大勢の古い、また新しい友人に会いしました。

Photo1_receptionPhoto_2Photo3Photo4

レセプション1-4; 3つのレセプション風景、China Daily社長とスタッフと韓国Yonsei大学Moon教授(左端)

IdeasLabでは慶応義塾大学東京大学が参加、これもうれしいことですね。両方とも石倉洋子さんがセッションを引っ張ります。この2つにしても私は全部を聞き、議論に参加したわけではありませんが、慶応はインターネット、携帯電話など情報系を中心に村井さん、夏野さんなどが情報系のテーマで、プレゼンも上手に刺激的なプレゼン。特に夏野さんの日本の携帯機能には参加者も驚いていました。これがなぜ世界の一定のターゲット市場を開拓する、届けようとしないのか、できないのか、この辺の課題はこのお2人のほかにも私も参加している「超ガラパコス研究会」でも議論しており、間もなく政策提言が出ます。東京大学は持続可能な人間社会をテーマに環境、特に「水」問題が中心のテーマ。これも光触媒の橋本さん、世界水バランスの沖さんなど、面白いセッションでしたが、ちょっと時間が足りずに残念。これらの詳細などはウェヴサイト(資料)で見られますので、お時間のあるときに楽しんでください。

Photo_5_ishikurasan 写真5; グローバル競争力報告パネル

ダボス会議を主催する世界経済フォーラムは毎年「グローバル競争力報告 The Global Competitiveness report」 を発表しています。日本では石倉さんたちが分析、評点など、この報告書作成に参加しています。今回の2009-2010年度 では、日本は133国で8位 (8/133) です、悪くないです。これで安心していてはいけません、もっともっとできることがあります。元気を出しましょう。自分の得意なところと独自性を伸ばし、活かし、世界へ思いを馳せ、広げる、そこへ果敢に行動することです。この報告書を取り上げたパネルはBBCの有名アンカーNik Gowingの司会で、Vietnam (75位/133国) 副総理、Costa Rica (55/133) 通商大臣, Mauritius (57/133) 副総理と石倉さんでした。石倉さんによる報告の説明に始まり、各自のコメント、考えなど、そして最後に会場のZimbabwe (132/133)の大臣にも Nikからの問いかけ(ちょっと意地悪ですね)があり、その課題、計画、世界への約束などの返答があり、これが石倉さんに振られますが、うまく答えていますね。

Photo_6_kuniyasan_1Photo_7_kuniyasan2Photo_8_dodensan1Photo_9_dodensan2

写真6-9: 国谷さん司会のパネル(6、7)、道傳さん司会のパネル(8、9)

最終日のグローバル金融についてのホットなパネル「Asia’s New Role in Managing the Global Economy」 はNHK「Close-Up現代」でおなじみの国谷裕子さんが、一流のパネラー5人を相手に、IMFの役割などなど、この難題をとてもうまく捌き、進めました。最終の全体セッションの直前の一つはNHKのホストで道傳愛子さんの司会による「China, Japan and South Korea; Shifting the Power Equation Together?」 。これも事前の打ち合わせの時間がそれ程あったとも思えませんが、なかなか上手な司会ぶりでした。近いうちに日本で放送されるでしょう。

ここに紹介した日本の女性3人はとても英語が流暢ですが、それだけでなく司会として出すぎず、でもしっかり「カンドコロ」を押さえて発言をひきだす、時に挑発しながら全体を流れるように動かすなどなど。パネル参加とはまったく違ったスキルが要求されるのですから、とても大変と思います。上手な人の捌き方を見たり、自分で経験し、広く評価してもらいながら、うまくなってくるのでしょう。何事も勉強と、世界のモデルを見ること、まねしてみること、実践してみること、経験と評価と反省から進歩でしていくのですね。「暗黙知」とも言うもので、決してマニュアルでは得られない能力です。

今回は何人もの日本の方たちも参加し、活躍しましたが、特に女性陣が司会というパネル全体を仕切る役割で活躍が目立ったのではないでしょうか。IdeasLabを含めると、ここに書いた日本女性が司会した4つのセッションでは、パネラー、プレゼンは全部が男性でした。だからなおさら、目立ったのでしょうか? 相当な立場の男性を、うまく順々にスポットライトを当てていくというような役回りですからね。私の偏見ですかね? 日本の方の活躍が目立つことはいいことです。

Photo10_farewell_reception 10Photo_11wefshagriladinner1 11

写真10-11:皆さんとデイナー

最後の夜は日本からの参加者12人ほどで国谷さん、道傳さんほかの方たちととても楽しい夕食会(写真11)。この機会を持てたこと、とてもよかったです。この席は女性男性が半々でした。