ワシントン、その2: Atlantic Council

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ワシントンにはいろいろなシンクタンクがあります。日本でもよく知られているのはCSISBrookingsなどでしょう。日本からも勉強に来ている人がいますが、世界第2位の経済大国として考えると、それほど多いとは思えません。勉強ばかりでなく、ワシントンでの人脈作りや、政治の動き、政策などを理解するのにとても大事なことなのです。もっと、本気で取り組む必要があります。

その中の一つにAtlantic Councilがあります。政治にも極めて近いところに位置しているシンクタンクです。Wall Street Journalで活躍していたFred Kempe氏がトップに就任し、とても活発になっています。そして、ホワイトハウスでも最も重要なポジションの国家安全保障顧問(National Security Advisor)ですが、そこにはAtlantic Councilの理事長であったGeneral James Jonesが就任しています。

Atlantic Councilはホームページを見れば分かるように大西洋の両側の関係を重視して設立されたのですが、このグローバル時代の中、積極的に米中関係や、新エネルギー等に関する報告書、またアジアにも力を入れています。こうした中でも日本のプレゼンスは極めて弱いのです。

今回はKempe氏に招待されて2009 Leadership Award Dinnerに参加しました。約900人もの人が出席しました。今年はベルリンの壁崩壊20年目ということで当時の米国と西ドイツのトップだったBush大統領(お父さんのほうです)とKohl首相が表彰され、さらにPalmisano IBM会長、Petraeus将軍、Thomas Hampson(歌手)等が表彰されました。

Colin Powell前国務長官Gates国防長官等々の多くの政治家や世界46カ国の大使等々、本当にすごい顔ぶれです。私は藤崎大使のお隣に席を設けてくれていました。

受賞のスピーチは皆さん手馴れたものです。Petraeus将軍の「ジョーク」は面白かったです。これらはサイトで見ることができます。

中国の友人にも会いましたが、しっかりテーブルを一つに中国人脈を招いていました。