World Knowledge Forum、ソウルから

→English

去年に 続いて、第9回 World Knowledge Forum(10月14日~16日)にお招きを受けて、ソウルに来ました。

李明博大統領の挨拶(写真1)に始まり、ゲストのリストは素晴らしいものでした。FinlandのAhoさんにもお会いしましたが、彼の発言を聞いていても、ここでも抜け出ている政治のリーダーだと思いました。Wall Street発の金融恐慌、世界不景気の影が忍び寄る中、New Yorkとライブ討論。また、Virgin AirlineのRichard Bransonもテレビで登場しました。

Dsc00138

写真1 李大統領の挨拶、右へIreland前首相のAhernさん、Finland元大統領のAhoさん。

東大の小宮山総長も参加。出番も多く、発言も多いので存在感がありました。何しろ日本の「学」のトップなのですから。とにかく海外にいると日本が見えませんから、理由はともかく発信しないといけません。

私に言わせると、80年代はバブルで「Japan Bashing」、バブルがはじけて90年代は「Japan Passing」、ネット時代の21世紀になると「Japan Nothing」、いまや「Japan Missing」、つまり世界第2の経済大国なのに何をしたいのか発信が少ない、意見を聞いてもはっきりしない、呼びかけても来ない、来ても発言がない、といった感じでしょうか。

多くの韓国の方(3日で3,000人を超える参加者があったということです)が参加していますが、このような会議を開催しても、日本ではあまり人が集まらないのではと感じるところもありますね。なぜでしょうか?ちょっと考えてみてください。

アメリカ労働省女性局長のShinae Chunさんとも知り合いになれました。韓国で大学を出てからアメリカにわたり、シカゴでアジアコミュニテイをまとめるような社会運動もしておられたようです。そんな背景もあってWashingtonに抜擢されたようです。ご主人も同じように韓国で大学を出てから渡米。PhDを持つエンジニアです。

Dsc00148

写真2 アメリカ労働省女性問題局長Chunさんを囲んで。右端がご主人、右から3人目がAppletreetales出版のKimさん(以下に出てきます)

主催はMaeil Business News です。夜のレセプションは15日はソウル市 、16日は京畿道が後援。それぞれ市長知事 がこられ、挨拶がありました。15日は韓流ドラマで日本でも人気の倉本裕基さんのピアノ、NYフィルで活躍する韓国のviolinist、Michelle Kimさん(NYフィルは今年はじめ、歴史的な北朝鮮訪問を果たしました。これは在イタリアの日本のご婦人、Yoko Nagae Ceschinaさんの支援があったのです)、16日はAndre Kimさん のファッションショー。素敵でした。

Dsc00146

Dsc00158_2

写真3~5 レセプション(倉本さんはトップから照明なので、ちょっと写りが悪かったです。ごめんなさい。)

Dsc00154

ところで、私と石倉さんとで出した「世界級キャリアの作り方」ですが、これの韓国訳が出版されました。出版社Appletreetalesの社長で聖心女子大学で勉強されたOkhee Kimさん(写真)にもお会いし、Maeil Business NewsのChungさんの取材を受けました。

Dsc00142

写真6 右からKimさん、石倉さん、私(この本を持っている、ピンクでかわいい)、Chungさん

私はというと以下の3つのパネルに参加。

1.Outlook: India 2009: Another Opportunity or Bubble (写真7)

2.Outlook: ASEAN+East Asia 2009: The New Collaborative Model

3.Future Energy

いつも新たな出会いがあり、友人との再会があり、いいものです。去年も参加した石倉さんも3つ4つのパネルに出番がありました。特に、今回はIndonesiaの政府投資銀行のトップMuhammad Lutfiさんとパネルでご一緒しましたが、彼は40歳ちょっと前と若いですがとても優れていると思いました。以前もどこかで彼の30分ほどの講演を聴いたことがありますが、素晴らしいリーダーです。将来がとても楽しみです。

Dsc00143

写真7 右からTata SteelのVPの一人H Jhaさん、OECD前局長のD Johnstonさん、Stanford大学のD Bangaloreさん。