デザインとイノベーション

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天津から帰って翌日、博報堂Innovation Lab(栗田部長さん)主催の講演会でした。私、そして東大総長の小宮山さん、最後にIDEOの社長、Tim Brownさんといったメンバーです。Brownさんとは今年1月のダボス会議で一緒のパネルでしたし、天津でもお会いしました。それぞれの持ち時間は1時間ほどだったので、時間的にはたっぷり。小宮山さんは忙しいので、会場に駆けつけ、「課題先進国日本」について講演し、終わるとまたすぐに帰られました。しかし、皆さん話はそれぞれ面白いのですが、せっかくの機会なのに質問が少ないですね。

私はというと、いつものことですが、まずその場で借りた赤い「iPod nano」を見せて“ものづくり”だけではなくて“ものがたり”の大事さ、“コンセプト”、“デザイン”にも多様性や意外性が必要なこと、企画のはじめから参加していることの大事さ、そしてグローバル時代の「Melting Pot vs Salad Bowl」の意味などについて話しました。少し違いますが、先日、日建設計の会合で話した「グローバル世界と日本」 の原稿をここで紹介しておきます。

Dsc00119写真1 Tim Brownさんと会場で。

Brownさんの話も、私と同じようなデザイン、プロセス、スピードの考え方について具体例をいくつもあげられ、私の話の一部を再確認し、補足しながら、大変面白い話でした。彼の今年のHBR論文は参考になるでしょう。博報堂はIDEOとも仕事しています。