2008年11月

ウーマンヘルスフォーラム
日程: 2008年11月1日(土) 13:00-13:50
場所: 品川インターシティホール(港区港南2-15-4)
演題: 「女性が健康で活躍する社会を作るために」
<連絡先>
日経BP読者サービスセンター セミナー係
TEL:03-5696-1111(平日9:00-17:00) FAX:03-5696-1139

Fusionopolis開所式、Singaporeから

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先日のソウルからSingaoreにやってきました。

Fusionopolis開所式に参加するためです。Singaore内外から多くの科学者が参加して、A*STAR所長のLimさんの挨拶に始まり、Singapore首相のLee Hsien Loongの力強いメッセージがあり、すばらしいハイテク映像のデモや研究者グループが参加する音楽、そしてレセプションも行なわれました。レセプション会場ではLee首相に紹介されて挨拶をしました。活気があって、世界中から研究者、若者を惹きつける場所とするために、力を注いでいます。この建物の設計は黒川紀章さんです。

Dsc00165写真 Lee首相のご挨拶

翌日はA*STARの理事会に参加。その翌日はA*STARで活躍している元京都大学ウイルス研究所所長の伊藤教授(参考 1 )と理研の現地事務所を預かる柿原さんと夕食をして、飛行場へ。

皆さん、とにかく日本の研究者、特に若手がこのような場所に武者修行、他流試合に来ないのをさびしく思っています。理研も研究所なのですから、できない理由などいわずにもっと多くの研究者をここへ送りこむといったことをすべきではないですか。そういったことができないのであれば、はっきりいってお金の無駄です。「若者は荒野を目指す」。「かわいい子には旅をさせよ」。昔からの言葉には普遍性、含蓄がありますね。

しっかりしてくださいね、皆さん。

ガラパゴス化する日本の製造業

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「ガラパゴス化」という言葉が広く使われるようになってきましたね(この言葉をGoogleで検索すると、36万近いサイトが出てきます)。皆さんご存知ですよね。

ついに、「ガラパゴス化する日本の製造業」(東洋経済新報社)という、そのものずばりのタイトルの本が出ました。是非読んでみてください。特にビジネスに関わる方たちには、いろいろと参考になることが多い本です。

日本の強さは「ものづくり」とよくいいますが、それだけではダメです。このblogでも何度も言っているところですが、人の心をつかむ、動かす“ものがたり”が大事なのです。「ものづくり」は、「ものがたり」の一部でしかないのです。英語で言う「story telling」が大事なのです。そこで、目標、戦略を立ててドンドン行動する。60年代のSONYの盛田さんやホンダの本田宗一郎さんたちのような人はいま存在しますか?これがビジネス、特にグローバル時代にもっとも重要なことで、スピードをもって行動することです。国内だけに目を向けている人は、退場して欲しいです。若い人たちが育ちませんからね。

「技術は日本が一番」なんていつも言っている人たちがいますが、それでは世界にどの程度進出しているのでしょうか?来月はスペイン国王が、上り坂スペインのソーラーパネル企業をつれて日本にやって来ます。

この本の著者宮崎智彦さんは、東京大学理学部、理論物理の博士、野村證券での調査研究の成果に基づいたデータを示しながら、いろいろヒント出してくれています。この本を読んだら「できない理由」などは言えないでしょう。「やること」をしっかり考え、一人ひとりが行動しなくては。特に「リーダー」といわれるお立場の方たち、企業でも責任あるお立場の人たち、しっかり願います。若者のお手本になるように行動してください。日本そして世界の若者が見ているのです。

今年はダーウィンの「種の起源」出版から150年目です。ここでのメッセージは「生き残るのは一番強いものではない、一番賢いものでもない、環境の変化に適応したものだ」(私のスピーチも見てください)ということなのです。この適応へのスピードが、いまや勝負なのです。

日本は「グローバル化」、「フラットな世界」という環境の変化に適応できているのでしょうか?
石倉洋子さんのblogにも繰り返し出てくるテーマです。

World Knowledge Forum、ソウルから

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去年に 続いて、第9回 World Knowledge Forum(10月14日~16日)にお招きを受けて、ソウルに来ました。

李明博大統領の挨拶(写真1)に始まり、ゲストのリストは素晴らしいものでした。FinlandのAhoさんにもお会いしましたが、彼の発言を聞いていても、ここでも抜け出ている政治のリーダーだと思いました。Wall Street発の金融恐慌、世界不景気の影が忍び寄る中、New Yorkとライブ討論。また、Virgin AirlineのRichard Bransonもテレビで登場しました。

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写真1 李大統領の挨拶、右へIreland前首相のAhernさん、Finland元大統領のAhoさん。

東大の小宮山総長も参加。出番も多く、発言も多いので存在感がありました。何しろ日本の「学」のトップなのですから。とにかく海外にいると日本が見えませんから、理由はともかく発信しないといけません。

私に言わせると、80年代はバブルで「Japan Bashing」、バブルがはじけて90年代は「Japan Passing」、ネット時代の21世紀になると「Japan Nothing」、いまや「Japan Missing」、つまり世界第2の経済大国なのに何をしたいのか発信が少ない、意見を聞いてもはっきりしない、呼びかけても来ない、来ても発言がない、といった感じでしょうか。

多くの韓国の方(3日で3,000人を超える参加者があったということです)が参加していますが、このような会議を開催しても、日本ではあまり人が集まらないのではと感じるところもありますね。なぜでしょうか?ちょっと考えてみてください。

アメリカ労働省女性局長のShinae Chunさんとも知り合いになれました。韓国で大学を出てからアメリカにわたり、シカゴでアジアコミュニテイをまとめるような社会運動もしておられたようです。そんな背景もあってWashingtonに抜擢されたようです。ご主人も同じように韓国で大学を出てから渡米。PhDを持つエンジニアです。

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写真2 アメリカ労働省女性問題局長Chunさんを囲んで。右端がご主人、右から3人目がAppletreetales出版のKimさん(以下に出てきます)

主催はMaeil Business News です。夜のレセプションは15日はソウル市 、16日は京畿道が後援。それぞれ市長知事 がこられ、挨拶がありました。15日は韓流ドラマで日本でも人気の倉本裕基さんのピアノ、NYフィルで活躍する韓国のviolinist、Michelle Kimさん(NYフィルは今年はじめ、歴史的な北朝鮮訪問を果たしました。これは在イタリアの日本のご婦人、Yoko Nagae Ceschinaさんの支援があったのです)、16日はAndre Kimさん のファッションショー。素敵でした。

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写真3~5 レセプション(倉本さんはトップから照明なので、ちょっと写りが悪かったです。ごめんなさい。)

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ところで、私と石倉さんとで出した「世界級キャリアの作り方」ですが、これの韓国訳が出版されました。出版社Appletreetalesの社長で聖心女子大学で勉強されたOkhee Kimさん(写真)にもお会いし、Maeil Business NewsのChungさんの取材を受けました。

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写真6 右からKimさん、石倉さん、私(この本を持っている、ピンクでかわいい)、Chungさん

私はというと以下の3つのパネルに参加。

1.Outlook: India 2009: Another Opportunity or Bubble (写真7)

2.Outlook: ASEAN+East Asia 2009: The New Collaborative Model

3.Future Energy

いつも新たな出会いがあり、友人との再会があり、いいものです。去年も参加した石倉さんも3つ4つのパネルに出番がありました。特に、今回はIndonesiaの政府投資銀行のトップMuhammad Lutfiさんとパネルでご一緒しましたが、彼は40歳ちょっと前と若いですがとても優れていると思いました。以前もどこかで彼の30分ほどの講演を聴いたことがありますが、素晴らしいリーダーです。将来がとても楽しみです。

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写真7 右からTata SteelのVPの一人H Jhaさん、OECD前局長のD Johnstonさん、Stanford大学のD Bangaloreさん。

「リスクをとる」-これからの時代へ若者は何をしたいのか

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東京工業大学で、MOT藤村先生の主催で、かなり過激なシンポジウム「リスクをとる」が開催されました。平日の昼間というのは若者にとってはちょっと違う時間帯ではないか、という気もしましたが、大学院学生さんも多く参加してくれてうれしかったです。

演者は私の他に、ベンチャーキャピタルの村口さん、元産業再生機構、「会社は頭から腐る」などの冨山さんエルピーダを率いる坂本さん等。皆さんそれぞれの業界で“外れた”と認識されている人たちで、過激でしたね。この時の様子はいくつかのblogで紹介されています。(参考: 1 2 )。これらも過激ですねが、これぐらいでいいのです。

東工大でも大学院生の70%が「大企業志向」だとか、演者の皆さんにハッパをかけられていました。若いときには世界へ出てみよう、なんてものは感じられず、ちょっとさびしく感じました。内向きの男の子、元気のある外へ出て行く女の子、という構図ですかね?

アメリカの若者には、若いときに「Peace Corps」とか「Teach for America」Wikipedia)などの国際貢献とか、社会貢献などを経験してみようという意識が高いようで、社会人としてはじめにつきたい仕事、企業「トップ10」あたりに、このような「選択肢」が入っているのです。これらは「リーダーシップ育成」(資料)の社会人コースと認識されているのです。こんなことは日本でも考えるといいと思います。

また、日本から例えば米国に留学する学生の数も減っていますよね。