G8環境大臣会合で開会の基調講演

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5月24日に神戸で行われたG8環境大臣会合で開会の基調講演 を依頼されました。大変名誉なことです!しかしそのあと、頭の痛いことに日本語、英語、仏語、中国語、スペイン語の同時通訳が付くと言われてしまいました。そこで、英語で原稿を作り、英語で話すことに決めました。

同時通訳でスピーチを聞くといつも思うのですが、翻訳という作業の性格上、実際のスピーチよりもやや遅れがちだったり明らかにいくつかの言葉が省略されているために翻訳の精度に疑問を感じたりして、聞き取りにくくフラストレーションが溜まります。とはいっても、当然のことながら、数ヶ国語に精通でもしていない限りこのプロセスは国際会議では避けて通ることはできません。

そこで考えた末、スピーチの作成・校閲・読み直しを自分でしてから、原稿を通訳の方々に送る際に「私はこの原稿をそのまま読むので、あなた方はそれぞれの言語に翻訳して読んでください。勿論、パワーポイントは使用しません。」というメモをつけました。

写真 1 ・ 2  会場の雰囲気 Dsc_0247g8kobe05240801_2

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話し終えた後にUKのHilary Benn環境大臣が演台に近寄っていらして、私の講演が大変よく練られ、構築され、話されていて感心したとお褒め下さり、とても嬉しく思いました。イギリスの要職にある政治家であり正真正銘の英語のネイティブスピーカーからそのようなコメントを頂くとは!感激です。Benn大臣とはしばし演台で会話がはずみました。

このような光栄な場を与えてくださった鴨下環境大臣に感謝します。それにしても3日間という長い会期は参加者の方々にとって大変だったことでしょう。私は講演の後すぐに東京に戻りました。皆様も良くご存知のIPCC議長Dr. Pachauriにお会いするためです。私たちはこの2月にもNew Delhiでお会いしました。