科学新聞、「グローバル化とイノベーション」

科学新聞という週刊の新聞があります。それほど発行部数が多いわけはありませんが、主に科学技術関係の記事を扱っていて、科学者や科学に関わる人たちに広く読まれています。これは科学技術庁設立を強く推進した、当時の国会議員であり、また東海大学の創設者である松前重義先生の肝いりのものです。この先生のすごいところはその見識、実行力等々。沢山の貢献があるので、ウェブで検索してみてください。「二等兵物語」は自伝の一部ですが、あの戦争中に政府内にあって堂々と東条英機首相の政策を批判し、40歳を超えて「二等兵として徴兵」され、それに従うのです。本当にすごいことです。これは読んでみるといいと思います。

この科学新聞では時々、「対談」や「放談」をさせていただいたりしていますが(このブログでも検索してみてください)、今回は「“科学技術立国”日本の課題」というタイトルで、シリーズを企画することになりました。その第一回(3月28日号)「グローバル化とイノベーション」 で、私のインタビュー記事が掲載されました。大見出しは「個人力引き出す教師の熱意」というものです。人材育成がなんと言っても一番大事ですから。

ちょうど2週間ほど前に「イノベーション思考法」(PHP新書)という本を出しましたが、これも参考にしていただければうれしいです。イノベーションとは何か、日本の課題も含めて理解していただけると思いますし、実際に行動を起こしていただけるとうれしいです。「イノベーション25」の発表、そして閣議決定以後も、世界は待ったなしでさらにドンドン動いている実感があります。

私を野球場に連れてって

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野球シーズン到来です。2007年ワールドチャンピオンのボストンレッドソックス対オークランドアスレティクスの大リーグ開幕戦が東京ドームで行われました。音楽や日米の国歌斉唱で幕が開け、レッドソックスの先発ピッチャーは松坂"Dice-K"でした。

チケットを入手したので試合を見に行ってきました。"Dice-K"の活躍はいまいちで、5回(95球)を投げ、降板。9回を投げた岡島が勝利投手でPapelbonが10回を投げて締めました。多くのアメリカ人が観戦していました。なかなか面白かったです。詳細は:http://www.boston.com/sports/baseball/redsox/extras/extra_bases/.

今日の暖かな日差しで桜が突然開花し始め、今週末が見ごろとなるでしょう。

Redsox038写真1 東京ドームでの大リーグ開幕戦の様子

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写真2 松坂投手のピッチング

誤訳?いえいえ!

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最近参加したパネルで‐おおよそ20人くらいのパネリストだったでしょうか‐日本人と外国人の割合が6:4の中、気候変動について熱い議論が戦われていました。何人かの日本の政治・経済のリーダー達は日本の省エネ技術こそ最も効率的で1973年中東戦争のオイルショック以降エネルギー効率を上げるために”サムライの精神”で取り組み、二酸化炭素排出量を減らすには革新的な技術こそが鍵であると訴えました。
一方、その他の日本人や外国人はそれでは不十分であり、”キャップアンドトレード”を含むルールや規制が実行されるべきだと主張していました。日本側はセクターごとに各国がベストプラクティスを追求する”セクター別アプローチ”を主張しています。
EUはもとより、アメリカまでもがさまざまな政策の実行や革新的な技術を導入するだけでなく“キャップアンドトレード”に向けて動いているように思えます。日本が独自にイニシアティブをとらない限り、新たな世界のルールを追随せざるを得なくなり、この種のビジネスから取り残されるかもしれません。
ビデオスクリーンでは本来「侍」を意味する“Samurai Warrior”と翻訳すべきところ、“Samurai Worrier”(心配する侍)となっていました。アメリカ人がこの誤りに気づいたのですが、間違いではなくこの方がむしろ正しいメッセージを伝えているかもしれないと言っていました。時には翻訳の方が本来の意味が伝わることもあるものですね。

Blair首相との会見、そして「ブレアプロジェクト」参加へ

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3月14~16日、「G20エネルギー、環境担当大臣会合」が幕張で開催されました。

13日の朝はJeffrey Sachs教授とお会いして、先日のGlobal Health Summitのこと、Bush大統領がAfrica訪問中に発表された、AfricaのHIV、Malaria、結核以外の感染症への支援に関する発表などを受けて懇談しました。いろいろな形のODA貢献や、目に見え、成果の挙げられる貢献、資金援助のあり方などです。夕方からはColumbia大学の上海会議があり、私もお招きを受けていましたが今回は残念ながらご辞退しました。

その後すぐにGIES 2008に参加。これが第3回目です。GIES 2007は去年6月に開催され、私の「Innovation 25」の話もwebcastで聞くことができます。

14日朝は、「G20」に参加している英国のMalcolm Wicksエネルギー大臣と会談。15日の午前は去年まで英国首相であったTony Blair氏と会談(写真1)。Blair氏はこの日の朝に「G20」で基調講演を行っていて、気候変動に関するG8 Summitの政策、中国政策、そして他の途上国への対応等について意見交換をしました。彼は2005年のGleneagles G8 Summitで始めて気候変動を主要テーマにしたのです。だからこそBlairさんは、フォローアップの努力を今も続けているのです。Davos会議もよく活用していて、今年行われた福田総理の講演の座長もしました。チームを作って活動を進めるとのことで、今回から私もそのチームに参加することになりました。楽しみです。Blairさんはこの後に北京、New Delhiと訪問予定で、その間にもスタッフとメールで、早速やり取りをはじめています。また、忙しくなりそうです。

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写真1 Tony Blair氏と

16日の午後は、環境省、東京都などと日本経済新聞主催の「温暖化シンポジウム」で昼食会(写真2)。その後、Blair氏の基調講演、さらに鴨下大臣、石原都知事などのパネルが行われました(写真3)。詳細はいずれ日経新聞に出ると思います。

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写真2 昼食会で、左から、私、首都大学長西沢さん、並木環境大臣政務官、Graham Fry在日英国大使、Blair氏、石原都知事

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写真3 左から鴨下環境大臣、Blair氏、石原都知事

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写真4 Fry在日英国大使と、講演会の開始前に