イノベーション25追記 「イノベーションの源」

イノベーション25の策定期間中、大変多くの方からご支援を頂きまして有難うございました。その間には、このサイトや出口さんのDNDでも、応援や意見交換の場を設けて頂き、大変嬉しかったです。これからは、いろいろと大小さまざまな障害はあるでしょうが、皆さんと日本の、グローバル時代における「世界の日本」に向けた将来への指針として、活用され、実行されることを祈るばかりです。

イノベーション25についてはこのサイトでもその時々にご案内し、いろいろなところでも発言してきましたが、科学新聞の中村記者によるインタビュー記事が、「真善美への挑戦-イノベーションの源」というタイトルの5回シリーズでScience Portalに掲載されましたので、ご案内します。

「真善美への挑戦―イノベーションの源」

 第1回 「イノベーションは創造的破壊」
 第2回 「社会変革をもたらすものこそ」
 第3回 「地球規模の課題にこたえる」
 第4回 「出る杭を増やす」
 第5回 「中学生から海外との交流を」

最近様々なblogを拝見しますと、日本はやはり鎖国をして、ユートピアのような、それなりに豊かな生活ができれば結構ではないか、という意見も結構あるようです。私がいつも言っているように、確かに多くの日本人は基本的には「鎖国マインド」で、悪く言えば「島国根性」ですからね(この由来等については「WEDGE」の書評で岸田秀さんの本を紹介しています)。

しかし、これからの若い人をそんな価値観で囲い込むのはよくないです。若いうちに広い世界に出てみる、接してみる、多くの友人を作る機会を与え、その上で鎖国しようという人が出てくるのは結構。でもね、これからの若い世代の皆さんの将来に対して、たとえばメジャーの野球を、テレビでも、現実にも見せることなく、「プロ野球は日本がいいのだ、余計なことを考えるな」なんて言う権利は大人にはないと思います。

広い世界で多くの選択肢を示し、体験させ、その上で一人ひとりが自分で選択していくのが人生ではないでしょうか。テレビのライブ放映ができる時代に野茂という「破壊者」「イノベーター」が出たからこそ、いまのイチローも、松井も、松坂もいるのではないですか?それがいやなのでしょうか?彼らが憎らしいのでしょうか?違うでしょう。日本人として誇りに感じる人のほうが多いのではないでしょうか?どの世界でもそうなのです。

やはり鎖国というわけにはいかないでしょうね。