ご無沙汰しました。イノベーション25最終段階へ

20070503002 しばらくぶりです。プロバンスからパリ経由で帰って参りました。パリは今が一番いい季節ですね。マロニエの葉の緑がさわやかです。

イノベーション25の最終報告を作り上げるため、この2週間は土日もなく、私もスタッフもほとんど毎日が半分徹夜状態です。大臣の“閣議決定”をという指示で、各省庁はあれこれと大変です。大変ではありますが、みなさんよく仕事をしますし、優秀ですので、このような才能を他にも有効に使えるのではないかと考えてしまいます。私も付き合って、このところ睡眠時間は2~3時間です。メールを真夜中に送信したり、指示したりということもあるのです。

イノベーション25についてはいろいろとメディア等に取り上げられているので、所々で目に触れているかもしれません。内閣府の英文広報誌にも、私のインタビューイノベーション25の中間報告概要が掲載されています。この中間報告はイノベーション25のホームページに英文でも掲載されていますが、高市大臣がゴールデンウイーク中に訪問されたドイツでは、この報告書について色々と聞かれ、注目度が高かったと伺いました。安倍総理もイノベーション25の注目度の高さについて発言されています。あきれたことですが、今までは日本の政策を世界へ発信するという発想そのものがなかったのです。

普段から、日本はその存在を10%程度しか海外で感じさせないのです。精神構造が鎖国である典型的な、そして言い訳も出来ない証拠です。英国はその反対で、その存在を10倍ぐらい感じさせます。考えてください。これは極めて大事な、基本的な国家戦略の一つです。ほとんどが、相手から追われて対応するというパターンです。大きなビジョンがないと戦略がかけない、だから戦術で勝負、ということになるのです。どこかで聞いたような話だと思いませんか。