尾身幸次前大臣主催の第3回STSフォーラム(9月10~12日)が京都の国際会議場で開催され、幹事として参加しました。 6日が札幌、そして7日から6日間、京都ということになります。1日目、尾身幸次会長、安倍晋三官房長官、諸外国の要人等、総勢20人ほどでの昼食会、その後の開会セッションは安倍官房長官の挨拶で始まりました。

小泉純一郎総理がASEM(アジア欧州)会議出席のためフィンランドへ行っていたので、安倍官房長官が“総理代理”として挨拶されました。昨年は皇太子殿下と小泉純一郎総理のご挨拶でしたが、ちょうどその日は衆議院総選挙の投票日でした。

ディナーの後に私の司会で対談が行われました。一人は英国Royal Society会長で、Cambridge大学Trinity CollegeのMaster(学長)、しかも宇宙学、天文物理学の最高峰の一人でもあるLord Martin Rees氏。(余談ですが、Cambridge大学Trinity Collegeの学長と言えばRees氏の前任は何度か紹介しているAmartya Sen氏です。彼は1998年ノーベル経済賞を受賞し、現在の世界の最高の賢人の一人だと思います。)Rees氏とは、今年初めのIAC会議、MoscowでのG8サミットへの協議、そして5月にもロンドンでお会いしています。大変立派な哲学者であり、素晴らしい著書も多く、最近出版された「Our Final Hour」などにはとても共感しています。話をしていても、本の話題で盛り上がったり、とても気の会う方です。

対談のもう一人は、米国Mississippi州知事で共和党の大物、Haley Barbour氏です。

このお二人の対談は今の国際情勢を考えると、私にはちょっと「荷が重いかな」と思いました。そこで、Rees氏とは何回かメールでやり取りをして、Barbour氏とは当日事前に少し話をしてから対談に入りました。Internetのすごいところは事前に色々なことを調べられることです。Barbour知事はなかなかの見識と実行力があり、あの財政難だったMississippi州の知事に2003年に就任して以来、雇用、経済、公教育、医療政策等へ次々と手を打ち、めざましい成果をあげています。特に昨年のハリケーンKatrinaの時の対応では目を見張る指導力を発揮しました。

このようなお二人の際立った背景を紹介して、対談の問題設定をし、Rees氏、Barbour氏、各15分ずつ話をして頂き、いくつかの質疑応答を行いました。お二人とも、すばらしいお話をされていましたので、いずれ、この内容もご紹介したいと思います。

話は変わりますが、実は“9.11”というのは私の誕生日です。「世界を変えてしまった2001年9月11 日。この日は21世紀の初めての私の誕生日なのです」と講演で時々話したこともあり、海外を含めて何人かの方からHappy Birthdayのメールを頂きました。そして、法律規定によって(これが新しい日本学術会議の骨子のひとつですが)10日の真夜中を持ちまして、日本学術会議の会長も“定年”ということになりました。気分的には少しほっとしているところです。

そして、11日の夜、京都のある料亭で、STSフォーラムの幹事会を兼ねた晩餐会がありました。食事の最後に広間が暗くなり、照明の当たっている外の竹やぶを見せる趣向かなと眺めていたら、なんと私のために蝋燭を立てたケーキを用意くださっていました。こんな世界の要人の方たちに誕生日を祝っていただき、しかもこんな場所で、素敵な思い出になりました。

皆さんありがとう。

写真 STSフォーラムでの記者会見。
右から、EgyptのAlexandria Library館長 Dr Ismail Serageldin、SingaporeのPhilip Yeo科学技術担当大臣、尾身幸次委員長、Royal Society会長 Lord Martin Rees、私。

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