「ブラックジャックたち」、そして医師を育てる

いつも言っていることですが、人材育成は国の根幹です。私自身、日米で医師としてのキャリアを形成する上で周りの人々にとても恵まれ、UCLA医学部と東京大学医学部では内科教授をさせてもらったし、東海大学では医学部長をする機会を得ました。どこにでも優れた人達がいる、この人達を広く若者達に知ってもらうのも私の仕事と考えています。また、若い人達でもすばらしい可能性を秘めた人達がいる。その人達にできるだけ機会を与えることが、教師の仕事と考えています。事実、できるだけその原則で行動してきたつもりです。

朝日新聞で田辺功氏の取材による「ブラックジャックたち」という優れた医師の紹介記事が15回にわたって掲載されました。その最終回に沖縄の宮城征四郎先生、アイオワ大学の木村健先生と共に紹介されました。ご覧になった方も多いかもしれませんが、ありがたいことです。お二人とも本当にすばらしい方で、皆さんにもっともっと知って頂きたい方達です。

医学生の方も研修医の方も、広く「外」の世界を見なさい。たくさんの人達に出会いなさい。そして自分の目標、お手本を見つけることです。そしてその目標へまっしぐらに向かえれば幸せですよ。

なかなか目標になる様な人には出会えないと思っていませんか?そんなことはありません。