マサイ・マラから、「ジャンボ!」

ナイロビの仕事が終わり、せっかくここまで来たので、ケニアの大草原、マサイ・マラ国立公園に足を運びました。テレビなどで見たことがあると思いますが、ヌーの大移動などで有名な場所です。あと3、4週間ほどするとヌーとシマウマが大挙して南のタンザニアのセレンゲッティ草原からマサイ・マラへ移動を開始するそうです。そして、ここを流れてヴィクトリア湖へと注ぐマラ川を渡るのですが、それをワニが待ち構えており、またこれらの草食動物を追ってライオンなどもたくさん来ます。自然の偉大な営みですね。

この辺のケニア・タンザニア一帯はマサイ族の土地です。
到着した午後の3時間と、翌日の朝から6時間ほどサファリに行きました。サイ、ゾウ、キリン、チータ、ガゼル、水牛、カバ、ワニ、ハイエナ、ジャッカル、ダチョウ等々、たくさん見られました。動物園とはまた違っていていいですね。多くの子どもたちに見せたいです。自然はすばらしいです。時間がゆっくりと流れ、毎日の生活の忙しさがばかげてきます。何のためにワサワサしているのかと。もっと自然に近い生活でないと“不自然”ですね、本当に。

この東アフリカはヒトが出現した場所です。なんとなく、「なるほど、草原だな」とか「どんなだったのかな」なんて、しばし感慨に。いろいろ本もあるし、http://sapporo.cool.ne.jp/jpnam/sosen.htmlのようなサイトもあります。自分で見つけて楽しんでください。ダイアモンドの「銃、病原菌、鉄」とか、Rサイクスの「7人のイヴの娘」などの本を思い出しました。

今回私は日本人が経営するMpata Safari Clubに宿泊しました。なかなか素敵なロッジです。日本人旅行者のお客さんが多く、新婚旅行組あり、シルバー系ありでした。見晴らしもすばらしく、なかなかよかったです。ちょうどここで結婚式を挙げている場面にも遭遇しました。私のサファリは2組の新婚さんと一緒でちょっとお邪魔でしたね、何しろこちらは一人ですし。

お客さん担当が日本人の若い女性で、アメリカの大学でツーリズムを勉強し、アフリカが好きでここで働いているそうです。ここの人たちはみんないい人たちで好きですと言っていました。私も何日かケニアに滞在して本当にそう思いました。スワヒリ語と英語が共通語で、みんな「ジャンボ」(こんにちは)と言うのです。

ケニアの1週間で感じたことは、世界は本当に広いのだから、若い時には広い世界へ出てみるべき、生活してみるべきだということです。スラムへ行ってみるのも良し、“ニート”なんて言っていてはもったいない。あなた達を待っている人達も、機会も、たくさんあるのです。みんなが将来へ向けて、それぞれできることがいっぱいあるのです。ケニアのマータイ氏(2004年ノーベル平和賞受賞者)ではないですが、「もったいない」ですよ。