いよいよ日本の内科医も国際舞台へ

4月8日、日本内科学会総会の場をかりて、アメリカ内科学会(American College of Physicians:ACP)日本支部(Japan Chapter)の第1回総会を開催しました。この世界のリーダー格の学会は、アメリカの内科専門医(Board Certified Physicians)による学会で、常に医師の質と社会的責任について活発な活動を行っています。日本支部はアメリカ大陸以外では初めての支部で、去年設立されました。私は初代支部長に選出されています。今回は会長のWheby先生、また舞鶴市民病院時代に松村先生が招請していた「メジャーリーガー」の一人であるGibbons先生、そして前会長のAddington先生を迎え、大いに盛り上がりました。日本の会員はといいますと、日本内科学会の認定専門医はACPの会員になれるようにいたしましたので、現在約300名の会員がいます。今後はもっと会員を増やしていきたいと思います。

会員の方には、ACPの発行する学会誌「Annals of Internal Medicine」や「ACP Journal Club」が送られてきます。このような学会誌が、日常の診療や医学教育に使われることが常識となる、診療の世界を構築したいと思っています。その他にも、この学会にはいくつものプログラムがありますので、どのようにこれらを使っていくかを考えていきます。

今年の春は、松井選手を含むヤンキースを迎え、メジャーリーグの開幕戦が東京で開催されました。野茂選手が渡米して10年目のことです。このACP日本支部も、10年後には日本の内科医がメジャーのようになってほしいという願いを込めたひとつの始まりであり、そのための核となる事を期待したいと思います。

国際化時代で、日本での「プロ」育成へ向けた第1歩だと考えようと、総会の席で挨拶をしました。ぜひ参加してください。応援お願いします。