Blueprint for Japan 2002

私が「日本の問題」の根源について何度も書いているのはご存知の通りです。「内科学会総会」(平成13年9月、日本内科学会雑誌90巻臨時増刊号「日本のチャレンジ」)、「医学生のお勉強」等でくり返し指摘していることです。

ところで、これに関する大変面白く、また示唆に富んだ本が出ました。ぜひ読んで下さい。大変な日本通のアレックス・カー氏 (Yale Universityで日本学を専攻、日本に長期滞在し仕事をしておられます)による“Dogs and Demons”(2001年)という題ですが、「犬と鬼」 というタイトルで 講談社 から邦訳が今年出ました。いかに日本が土建国家であるか、その異常さと何がおこっているのか、何故変えられないかまでも、鋭く指摘しいています。何故日本は変われないのでしょうか。長野県でようやく今回の田中知事騒動で変わりそうですが、抵抗は強いでしょうね。三重県、宮城県、高知県、鳥取県だけが少しずつですが変化しています。なぜか考えたことがありますか?先日三重県の北川知事にお会いしてきました。何が問題なのかをみんなが一人一人自分の問題として考えて下さいね。

そこで、これからの具体的な課題として、来年1月にスイスで開催されるいわゆる「ダボス会議」(私は去年から参加しています)での発表に向けて、日本の若手のリーダー達が中心になって「Blueprint for Japan 2002」という提言を作成すべく活動を開始しています。私はソニーの出井さんや、東芝の西室会長とともにこれらの若手のリーダー達の応援団として参加しているのです。