「医学生のお勉強」~クレイジーな国ニッポンを理解しよう~

■from K.K.

私が医学部長(1996-2002年)をしていた東海大学では「現代文明論」というコースが必修でした。

2000年10月~2001年3月にかけて、学士入学の医学部生を対象に私がこのコースを受け持ちました。
この間6回行われた講義内容を一冊の本にまとめたのが、「医学生のお勉強 ~クレイジーな国ニッポンを理解しよう~」です。今では絶版になっていますので、ここにあらためて掲載することにしました。

医師になる人たちにとって基本的なテーマを扱っているので、ここで議論していることは、勉強にも、参考にもなると思います。また、医師だけではなく、医療に係わる人たちの誰にでも、また患者さんや家族の方たちにも、いろいろと考える切っ掛けに、また何かの参考になるのではないかと思います。

この本で扱ってるテーマが、皆さんの家族や仲間たちとの議論のきっかけになるとうれしいです。

この時の学生さんたちは、今や中堅の医師としていろいろなところで活躍していると思います。
そのうちにまたお会いする機会もあるといいですね...。

 

生殖医療、安楽死、ジェンダー、医療事故etc…
医学生の授業に学ぶ「ジャパン・プロブレム」 私たちの進むべき道がみえてくる

By 東海大学医学部長・黒川清とゆかいな仲間たち

 
 

Chapter1: 安楽死

 

from K.K

東海大学安楽死事件について

「死」も「告知」も、医者が決めることではない

「死に方」を考えて、それを誰かに伝える

自分の周りにある家族、社会、歴史

告知後のケアが大切。ホスピスもそのひとつ

医者と社会とのかかわり

スーパーDr. なんていない!みんなでサポートする社会を

「安楽死」を認めた国、オランダ。その背景にある日本社会との違い

 

Chapter2: 避妊、中絶、ジェンダー・イッシュー

 

from K.K

日本はピルの認可が国連加盟国で一番最後だった。そのワケは

中絶は一年間で40万人。すごい数だと思わない?

ピルは女性の権利!とにかく啓蒙が大事

バイアグラを飲む人って…?

コンドームをもっとオープンにしよう!

ピルはもう古い!?諸外国ではすでにアフターピルか

これからの社会は男性だけで支えきれない

 

Chapter3: 生殖医療

 

from K.K

「卵子と子宮の一致」は婦人科学会だけの常識?

ノーベル賞受賞者の精子のお値段は?

親子の関係と社会の関係はどこへむかうのか

出生前診断と優生学

人生の価値観を反映する難しい問題

 

Chapter4: 生活習慣病

 

from K.K

高血圧はどうしてNGなの?

「食塩が増える→血圧が上がる」。それは知っているけれど…

食塩ナシでも血管がキュッっとなって血圧を維持する

ビールを飲んでいるあいだに腎臓がしてくれていること

私たちの優秀な腎臓は、3億年前の進化のプロセスで起こった突然「変異」

チータのような肉食動物でさえも食塩摂取は2グラム

「サラリー」はローマ人が兵隊に与えた「岩塩」

ナトリウムチャンネルの変異→高血圧の遺伝子? その1

アンジオテンシノゲンの変異→高血圧の遺伝子? その2

簡単な減塩運動を提案します

生まれてから増えない細胞が4つある

人間とバナナの遺伝子は50%同じ。サルと人間は1%しか違わない

 

Chapter5: 医療事故

 

from K.K

事故は検証しなくては減らない

みんなが話しやすい第三者機関でなければ意味がない

厚生省もマスコミも現場をしらない

情報とリスクを共有して、パートナーシップの医療をしよう

日本は上下関係の「タテのムラ社会」

標榜科は、何科でも開業できる実は恐ろしい制度

 

Chapter6: 医療経済 【NEW!!】

 

from K.K

医療費30兆円=パチンコ30兆円の土木国家「ニッポン」

経済学からみた国民皆保険

保険適応のためにカルテに書かれているウソ?

不摂生な人の医療費もみんなのお金で払っている

医療倫理と医療経営

日本は44日、アメリカは8日。平均入院日数のこの違いはなぜか

生命倫理と延命治療

これからは「セーフティネット+選択」の医療制度の導入を

医療改革をするのは政治家じゃない、国民だ!

薬価でもうかる日本の歴史的背景